結婚して18年、マイホームも持ち、幸せに暮らしていると思っていたさなかに夫の浮気が発覚した40代女性の相談です。
「子供3人にも恵まれ、念願のマイホームも持て、何不自由なく、幸せに暮らしていました。異変は、夫がスマホをお風呂に持って入ったのを見たことからでした。怪しいと思いました。その後も次々といろいろなことが起こって、どうすればいいか知りたい」とのご相談です。
世の奥様方がご主人のちょっとした変化を敏感に察知しておられるということを、世の男性諸氏はご存知でしょうか?
今回も、ご主人がお風呂場にスマホを持っていたのを問い詰められて、「仕事の電話があるから」と言い訳されましたが、それが嘘であることは誰もがわかることです。
その後も、出張と言っての外泊、クリーニングに出してくれと言われたスーツからラブホのカードが出てきたりしても、ご主人は話を逸らせたり、はぐらかしたり。こういうことを続ければ、余計に怪しまれ、夫婦関係がぎくしゃくするのは当たり前です。
その後、ご主人は居直ってしまい、夫婦間の会話はなくなり、無断外泊もするようになったとのことです。憔悴されたお母さんを見かねたお嬢さんが、専門家に相談するように勧められました。
今までの話をお聞きした上で、「今後、夫婦関係を修復したいのか」「離婚をしたいのか」を相談者自身がしっかり心に決める必要があると申しました。
また、どちらの方向へ進むにしても、今回の浮気のことはきちんと明らかにしておくべきであるとアドバイスしました。事実がはっきりしないまま、離婚しても、修復しても、後できっと後悔することになりますよと、今までの相談事例の例を挙げて説明しました。
同様に、ご主人の浮気が単なる遊びなのか、本気なのかも見極める必要がありますので、浮気の証拠を取った方がよいとアドバイスしました。過去の事例などから、どのように証拠を集められたかを説明しました。
相談者は、浮気の証拠を集められました。このご夫婦の場合、その証拠をご主人に突き付けて話をするのではなく、冷静に話を勧めた方がよいと思いましたので、大学生のお嬢さんにも助けてもらい、話し合いを持たれました。
ご主人の言い分は、「マイホームを作ったあたりから、夫婦間で何かあっても真剣に答えてくれなくなって、寂しかった」とのことでした。それを聞かれたお嬢さんは、「今までは、仲のいい夫婦で、自慢の両親だった」と言われたそうです。 実は、スマホを風呂場に持っていったときは、浮気が始まったばかりで、その後、出張と称した旅行から本格的になっていったということです。
実は気づいていたが、家族のために頑張っているご主人を信じて、特に追及をしなかったと言われた相談者の言葉に、ご主人は胸を詰まらせたようでした。
その後も冷静な話し合いが続き、ご主人も「浮気がいいとは思っていなかった」と本音をおっしゃいました。そんな話し合いを通して、今回、相談者は、ご主人の「浮気相手とは縁を切る」という言葉を信じ、浮気相手に慰謝料請求もせず、夫婦関係をやり直す決意をされました。
今回のことをきっかけに、夫婦間の信頼関係がさらに強まるとすれば、相談者としてこんなうれしいことはありません。
今回は、修羅場にもならず、離婚にも至らず収まったのは、第三者の適切なアドバイスがあったからだと思います。また、成人されたお嬢さんからの言葉は、お父さん、お母さんの両方の心に突き刺さったことだと思います。
特に浮気を疑い始めると、心の中で疑いが増幅し、疑心暗鬼になるばかりです。そんなときは、経験豊かな専門家に話を聞いてもらう、そして意見を聞くということだけで、道筋が見えてくる場合も多いと思います。